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2026.07.15
BLOG教えに行ったはずが、学生の皆さんから教えられました。
2026年6月9日、近畿大学経営学部「中小企業経営者論」にて、「中小企業の経営者とは何か―失敗から学んだ、人として正しい経営」というテーマで講義をさせていただきました。
講義では、会社の成功事例ではなく、
・学生時代の失敗
・上海進出での苦労
・代表取締役就任時の経営危機
・タイ事業からの撤退
・そして「利己」から「利他」への考え方の変化まで、自分の歩んできた道を包み隠さずお話ししました。
私は学生の皆さんに、「失敗しても構わない。逃げずに向き合えば、その失敗は人生の財産になる」ということを伝えたいと思っていました。しかし、講義終了後に提出されたレポートを読んで、胸が熱くなりました。学生たちが書いていたのは、「私の話」ではありませんでした。多くの学生が、自分自身の人生を振り返っていました。
「アルバイトで自分のことしか考えていなかった。」「忙しいことを言い訳にして家族への配慮を忘れていた。」「失敗を環境のせいにしていた。」「誰かのために行動した経験を思い出した。」そんな率直な言葉が数多く並んでいました。私は経営を教えたつもりでした。しかし学生の皆さんは、経営論ではなく、自分自身と向き合っていました。それが何よりうれしいことでした。
講義の中でお伝えしたことの一つが、「動機の質が、結果の質を決める」という言葉です。利益を目的にすることが悪いわけではありません。しかし、「誰のために働くのか」「誰を幸せにしたいのか」という動機が、人を動かし、組織を育て、結果として企業の成長につながると、私はこれまでの失敗から学びました。
学生のレポートには、「働く意味を考え直した。」「周りの人のために行動したい。」「失敗から逃げずに挑戦したい。」という言葉が何度も書かれていました。
私が伝えたかったことは、学生一人ひとりの言葉となって返ってきました。教えることは、学ぶこと。今回、一番印象に残ったのは、私自身が学生の皆さんに励まされたことです。教えに行ったはずなのに、レポートを読み進めるうちに、何度も胸が熱くなりました。「人は変われる。」「失敗は決して無駄ではない。」そんなことを、逆に学生の皆さんから教えていただいた気がします。教育とは、一方通行ではありません。互いに学び合うことなのだと改めて感じました。
株式会社協同が目指すもの。株式会社協同は、ワッペンや織ネームなどの服飾副資材を製造・販売する会社です。しかし、私たちが本当に届けたいのは製品だけではありません。「SoBaNi(そばに)」という理念のもと、社員、お客様、お取引先、地域社会。関わるすべての人のそばに寄り添い、「この会社と出会えてよかった」と思っていただける存在でありたいと考えています。
今回の講義を通じて、その想いを、未来を担う学生の皆さんと共有できたことを、大変うれしく思います。そして私自身も、初心を忘れず、「人として正しい経営」をこれからも追求してまいります。
